MEDICAL HYDROXYAPATITE
薬用ハイドロキシ
アパタイト
1974年
ハイドロキシアパタイトとの出会い
1974年、商社としてスタートしたサンギは、特許の売買を行うなかで米国家航空宇宙局(NASA)の特許技術に注目しました。
NASAは宇宙飛行士の歯や骨を無重力の環境下で守るために、歯と骨の構成成分であるハイドロキシアパタイトを補給する研究を進めていました。
NASAの特許技術とは...
お口の中では食べ物や歯垢中の菌が出す酸によって歯のエナメル質のミネラル成分が溶け出す「脱灰」という現象と、唾液が溶けた歯のミネラル成分を再び元の状態に戻してくれる「再石灰化」というサイクルが日常的に繰り返し起こっています。
健康状態により、唾液の分泌量が減ることや、歯のケアをおろそかにして、口腔内が酸性に傾くことで脱灰の状態が長くなり、再石灰化が追い付かずむし歯になりやすくなります。
NASAは宇宙飛行士の歯や骨が無重力の環境下でもろくなる問題の解決に、歯と骨の構成成分を充填剤として活用する研究を進めていました。

1978年
NASAの特許をヒントに、
「歯と同じ成分のハイロドキシアパタイトなら、歯みがき剤に配合すれば日々の歯みがきで歯の表面にとりこまれ、修復するのではないか」
という考えに至りました。
1980年
アパタイト歯みがき剤の開発
サンギはハイロドキシアパタイトとの出会いをきっかけに世界初の「修復型歯みがき剤」を発案し、研究開発をはじめました。
そして「修復型歯みがき剤」のためのハイドロキシアパタイトを独自技術と努力で合成することに成功し、歯科大学や歯みがき剤の製造メーカーの協力を得て、
1980年、世界初のハイドロキシアパタイト配合歯みがき剤「アパデント」が誕生しました。
当時アパデントは1本2,800円と世界で最も高い歯みがき剤として売り出しました。

1985年
「アパガード」ブランド誕生 (自社販売)
1989年
1992年
1993年
新薬用成分の認可
サンギ独自のハイドロキシアパタイトが、むし歯予防効果のある薬用成分として認められるには、およそ15年かかりました。
基礎実験や、1980年代に2つの大学に委託した大規模な臨地試験のデータを得るのに長年研究を重ねました。
そして1993年、旧厚生省よりそのハイドロキシアパタイトの3つの作用
① 歯垢の吸着除去
② 歯面の微小欠損の充填
③ 表層下脱灰部の再石灰化
によるむし歯予防効果が認められ、薬用成分「薬用ハイドロキシアパタイト」となりました。
2003年には、3桁ナノレベルだった同成分をより細かい2桁ナノレベルに制御することに成功したため、エナメル質への浸透力、再石灰化率と白色度が高まり、世界初のナノテク・オーラルケア商品となりました。
